マイ・ベスト
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この『ナイト・エンジェル』が、私の初遭遇アルバム。針を落として脳天からイナズマが走った状態とは、このようなこと。日本のミュージシャン?洋楽だよ!これは。ひとり頭の中でさけんでいた。このアルバム、LA録音でバックはほとんどがUSA陣。当時、AORにハマりかけていた人間の心をつかんで、持って行ってしまった強烈な作品。絶版のCDがつらいところ。再販を期待する1枚です。その後、通いつめたライブでラストで演奏されるのは「ダンシング・イン・ザ・ナイト」。収録シングル・ヒット曲です。 |
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はじめてブレッド&バターを知ったのは、中1の時の「あの頃のまま」のヒットでした。しかしニューミュージックの流行に夢中だった私は、オフコースやアリス、さだまさしなどの1つにしかすぎず、まだブレバタには至っていませんでした。 |
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中3の時のヒット「ホテル・パシフィック」。洋楽のようなサウンド、センチメンタルな曲、海を感じるメロディー。高校生になって『ナイト・エンジェル』を聴きもう一気にブレッド&バターに夢中になってしまいました。それから、アルファレコード時代の3部作と言われる『レイト・レイト・サマー』、『マンデイ・モーニング』、『パシフィック』のLPを聴き、もうすっかりブレバタマニアになってしまいました。ウォークマンに3部作のテープを入れて、通学でヘビーローテーションさせていた毎日。 |
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小学生からギターを弾いていた私が、バンドを始めたのもこの頃です。ブレッド&バターのコピーバンドとビートルズバンドの掛持ち。ブレバタバンドは、5つ年上の大学生の先輩と組みました。横浜はブレバタの完璧な地元ではありませんが、神奈川という事でブレバタファンは多かったです。ブレバタバンドは、メンバーを換え大学まで続けました。 |
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初めてライブを観たのは大学2年の時、日比谷野外音楽堂でした。クラスメイトのお姉さんが急用で行けなくなったチケットをくれました。女性ファンの多い中、恥ずかしそうにして行ったコンサートは、ブレッド&バターの2人と10人近いバンドメンバーで、ストリングスも3人いました。前作のアルバム『セカンド・セレナーデ』から「ばらけたイニシャル」などとTDK時代の2部作、アルファ3部作からの選曲、2時間半のライブ。大好きな曲がたっぷり聴けた、思い出深いライブです。 |
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このアルバム『或る夜の出来事』に、口コミから広がった大ヒット作「センチメンタル・フレンド」が挿入されています。この曲、二弓さんの親友、亡きリトル・ジョージさんに捧げた曲。二弓ファンの定番です。ここまで、湘南ミュージックにこだわり、シティ・ポップに昇華されAORの真髄として活躍、前作はヨーロピアン調と海、そして今回は、ワールド・ミュージックが加わり南米・アフリカ調を取り入れ、さらなる進化をつづける2人です。 |
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つづく |